こんにちは!パーソナルジムLEAFの西田です。
最近、
「最近話題の痩せる薬ってどう思いますか?」
と聞かれました。
リベルサスやサスやマンジャロと言った、いわゆるGLP-1受容体作動薬と呼ばれるお薬のことですね。
もともとは糖尿病や肥満症の治療で使われるお薬ですが、ここ数年でオンライン診療などを通じて一気に知られるようになりました。
LEAFにも、リベルサスやマンジャロといったお薬を使われていたお客様が実際にいらっしゃいます。
そのため、服用されていた方から直接お話をうかがったり、その後の体の変化を測定させていただく機会がありました。
とはいえ、僕はお薬そのものの良し悪しを判断する立場にはありません。
僕は医師ではありませんので、使用を検討されている方は必ずお医者さんに相談してください。それが大前提です🙇♂️
ここから書くのは、あくまで10年以上たくさんの方の体を見てきたトレーナーとしての話です。
「体重が減る」と「体が引き締まる」は別の話
LEAFのブログでは、これまで何度も「体重が減る」と「体が引き締まる」は別だという話をしてきました。
体重計の数字が減っても、それが何で減ったのかが大事だという話です。
体脂肪で体重を減らすことがすごく大事です!
実は、この論点はお薬の世界でも同じように議論されています。
複数の研究をまとめた報告では、GLP-1受容体作動薬による減量では、減った体重のうちおよそ25〜40%が脂肪ではなく除脂肪量(主に筋肉)だったとされています。
研究によって数字にはかなりばらつきがありますし、「そもそも同じだけカロリーを減らした食事制限でも似たような比率になる」という指摘もあります。
つまり、これはお薬が特別に悪いという話ではありません。
急激に体重を落とせば、脂肪だけが都合よく減ってくれることはない。ということです。
たんぱく質を多く摂るようにしたり、大筋群の筋トレをしないと筋肉量も減りやすくなります。
これは薬でも、自己流の食事制限でも、置き換えダイエットでも、共通して起きることです。
そして、この「数字の話」を、僕はここ最近、目の前のお客様を通して実感することになりました。
実際にあったお話①「体重は減ったのに、引き締まらない」
以前、体験に来てくださった方がいらっしゃいました。
そのときは入会には至らず、そのままお別れしたのですが、約1年後にもう一度、体験を経て入会してくださいました。
再会したときには、体重は大きく減っていました。その1年の間に、お薬を使われていたそうです。
では、なぜわざわざパーソナルトレーニングに来られたのか。
ご本人が挙げられた理由は、大きく2つでした。
- 体重は減ったのに、体が思うように引き締まらない
- 体力が落ちて、日常生活がきつくなってきた
実際に測定させていただくと、体重が落ちた一方で筋肉量が大幅に減っていました。
その結果、
- 体脂肪率は思ったほど下がっていない
- 服を着たときの見た目が、期待していたほど変わらない
- 疲れやすく、日常の動作がしんどい
という状態になっていたんです。
これは、まさに冒頭の研究データが示していたことが、そのまま目の前で起きていた例だと思っています。
「体重を減らすこと」がゴールなら達成できていた。でも、その方が本当に望んでいたのは「体重の数字」ではなかったということですね。
僕たちは体験のときに、必ず「ダイエットの目的」をお聞きします。
このとき返ってくる答えは、「見た目が綺麗になりたい!」「体力をつけて元気に動けるようになりたい!」なんです。
体重を減らすことは、そこにたどり着くための目安のひとつでしかありません。
実際にあったお話②「治療で使っているけれど、体力が落ちてきた」
もうひとつ、最近入会された方のお話です。
その方は糖尿病の治療を受けておられて、その一環としてお薬を処方されていました。
こちらは美容目的ではなく、お医者さんの治療方針としてのお薬です。ここは大事なところなので、はっきり書いておきます。
体重は落ちていました。ただ、ご本人が困っておられたのは、こういったことでした。
- 体力・筋力が落ちてきて、動くのがきつい
- 体調のすぐれない日がある
- 食欲がまったく湧かず、食事が入らない
体調の感じ方には個人差がありますので、これがすべての方に当てはまるわけではありません。
特に3つ目は、トレーナーとしてかなり難しい課題です。
というのも、筋肉を守るために一番大事なのが、たんぱく質をきちんと摂ることだからです。
食欲がない状態で、たんぱく質を多く食べてください!と言っても現実的ではありません。
なので、この方には「量を食べる」のではなく、
- 少ない量の中でも、たんぱく質の優先度を上げる
- 一度に食べられないぶん、回数を分ける
- 食べられる日と食べられない日があることを前提に組み立てる
といった形で、ご本人の体調に合わせながら進めています。
トレーニングも、いきなり追い込むことはしません。まずは動ける体を取り戻すところからです。
治療方針はお医者さんのものです。僕たちが薬について口を出すことはありません。
その上で、「筋肉と体力の部分は、僕たちが支えます」というのが、パーソナルトレーナーの役割だと思っています。
「薬をやめたあと」をどうするか問題
もうひとつ、トレーナーとして気になるのがここです。
減量薬の臨床試験の事後解析では、服用をやめたあとに体重が戻っていく傾向が報告されています。
これも、正直そんなに意外な話ではありません。
LEAFのブログで何度も書いてきた通り、ダイエットで難しいのは「痩せること」もそうですが、「痩せた状態を維持すること」だからです。
食習慣が変わっていない状態で、食欲を抑えていた要因だけがなくなれば、元に戻っていくのは自然なことだと思います。
これは薬に限った話ではありません。
置き換えダイエットも、極端な糖質制限も、「その方法をやめた瞬間に元の生活に戻る」のであれば、結果は同じです。
僕が10年以上見てきた中で、きれいに痩せて、そのまま維持できている方に共通しているのは、痩せる過程で食事と運動の習慣そのものが変わっていることでした。
実は、対立していない
ここまで書くと「薬に反対しているのかな」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
むしろ面白いのは、お薬を使いながら減量する場合の対策として、専門家が挙げているのがこの2つだということです。
- たんぱく質をしっかり摂ること
- 筋力トレーニングを継続すること
……これ、LEAFがずっとお客様にお伝えしてきたことそのものなんですよね😅
食欲が抑えられると、当然たんぱく質の摂取量も一緒に減ってしまいます。
筋肉の材料が足りない状態で体重だけが落ちていけば、体は自分の筋肉を削っていきます。
だから、食欲がない中でも意識してたんぱく質を確保して、大筋群の筋トレを続ける必要がある。
薬を使う道を選んだ方にとっても、結局やることは変わらないわけです。
大事なのは「どちらを選ぶか」ではなく、「筋肉と体力を守りながら進められているか」なのだと思います。
変わらないダイエットの大原則
新しい方法が出てくるたびに思うのですが、大原則はずっと変わっていません。
- ダイエットはトータルのカロリー収支で決まる
- ただカロリーを減らすのではなく、PFCバランスを整える
- 筋肉を守るために大筋群の筋トレを行う
- そして、続ける
手段は増えました。それ自体は良いことだと思います。
でも、どの手段を選んだとしても、この4つから逃げられる方法は今のところ存在しません。
LEAFがやっていること
LEAFの【集中コース】では、専用のバインダーを使ってお客様の食事管理を行っています。
PFCバランスを計算していただき、それを毎日記録して、僕たちが確認して、修正していく。
正直、めちゃくちゃ地味です😅
ですが、この過程を3ヶ月続けていただくと、多くの方が「自分が何をどれだけ食べたらどうなるか」を自分で判断できるようになります。
これが、トレーニングと食事管理が終わったあとも、お客様の中に残るものだと思っています。
体重を落とすだけなら、他にもっと早い方法があるかもしれません。
それでも僕がパーソナルジムを続けているのは、「痩せた状態の自分を、自分で維持できるようになる」ところまでが体づくりだと思っているからです。
LEAFのビジョンにも掲げている「トレーニングを日常に」というのは、まさにそういう意味です💪
「痩せ薬」の時代に、それでもパーソナルジムに通う意味のまとめ
- 減量薬でも自己流でも、急激に落とせば筋肉も一緒に落ちる
- 実際に、体重は減ったのに「引き締まらない」「体力が落ちた」とLEAFに来られる方が増えている
- だからこそ、たんぱく質と筋トレは手段を問わず必要になる
- 一番難しいのは痩せることではなく、続けること
- 大原則(カロリー収支・PFC・大筋群の筋トレ・継続)は変わらない
繰り返しになりますが、お薬を使うかどうか、続けるかどうかは、必ずお医者さんに相談して判断してください。
僕にできるのは、どの道を選んだ方に対しても「筋肉と体力を守りながら、続けられる形にする」お手伝いをすることです。
体重は減ったけれど、思ったような体になっていないという方。
熊本・八代でダイエットや体づくりを考えている方は、ぜひ一度ご相談ください😊
※本記事は医療行為に関する助言を目的としたものではありません。特定の医薬品の効果・安全性を保証したり否定したりするものでもありません。記事内で紹介しているお客様のお話は、ご本人からうかがった個人の経験であり、すべての方に同じことが起こるものではありません。体調の変化や副作用については、必ず処方を受けている医師にご相談ください。
